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花粉症の咳が続くときの治療法!受診の目安と処方される薬

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花粉症の咳が続くときの治療法!受診の目安と処方される薬

花粉シーズンになると、くしゃみや鼻水だけでなく、咳が長引いて困っている方もいます。

花粉症による咳は、風邪や喘息と見分けがつきにくいことがあり、なかには他の病気が隠れている場合もあります。

この記事では、花粉症の咳が続くときに検討したい受診のタイミングや、医療機関で行われる診断・治療の考え方、処方される薬について解説します。

適切な対応を知ることで、不安の軽減や症状の改善につなげましょう。

この記事の監修者
松平小児科院長 松平隆光
松平小児科 院長
松平 隆光 (まつだいら たかみつ)
略歴
  • 1942年、神奈川県小田原市で出生
  • 鳥取大学医学部卒業
  • 順天堂大学医学部附属順天堂病院小児科入局
  • 日本小児科医会名誉会長
  • 2024年11月旭日双光賞受賞

花粉症の咳で受診を検討したい状態

「咳ぐらいで病院に行くのは大げさかもしれない」と迷う方もいるでしょう。しかし、花粉症による咳は、風邪や他の呼吸器疾患と区別がつきにくいこともあり、症状が長引く場合には一度整理することが大切です。

目安としては、市販薬を使っても改善がみられない場合や、咳が2〜3週間以上続いている場合は、受診を検討してもよいタイミングといえます。

また、呼吸が苦しい、咳き込みが強いなど、症状がつらい場合も早めの相談が安心につながります。

咳が一定期間続いている場合

咳が続く期間は、原因を考えるうえで一つの目安になります。医学的には、8週間以上続く咳を「慢性咳嗽(まんせいがいそう)」と呼びます。

ただし、8週間まで様子を見る必要はありません。3週間以上咳が続いている場合は、風邪以外の原因も考え、医療機関への相談を検討してよいタイミングといえます。

長引く咳の原因として多いのが咳喘息で、慢性咳嗽の原因の一つとして比較的頻度が高いことが知られています。

咳喘息は、適切な治療を行わない場合に気管支喘息へ移行することがあるため、早期に対応することが大切です。

また、咳が長引くと体力を消耗し、周囲への配慮から精神的な負担を感じることもあります。症状が続く場合は、「たかが咳」と軽視せず、一度相談することを検討してみましょう。

夜間や日常生活に支障が出ている場合

咳喘息では、夜間から早朝にかけて悪化しやすいという特徴があります。

夜間の咳は、気道の過敏性が高まっているサインの一つと考えられます。就寝中に咳き込んで眠れない、夜中に何度も目が覚める、朝起きたときに咳がひどい、といった状態が続くと、睡眠の質が低下し、日中の活動にも影響が及びます。

仕事や学業に集中できない、疲労感が抜けないなど、生活の質が損なわれることもあります。

早めに医療機関への相談を検討するとよい場合

  • 咳のために夜間に十分な睡眠が取れない
  • 会話中に咳き込み、日常的なコミュニケーションに支障が出ている
  • 咳が強く、胸や腹部に痛みを感じる
  • 市販薬を使用しても改善がみられない

相談先としては、呼吸器内科や耳鼻咽喉科などが挙げられます。症状や経過に応じて、適切な診療科を選ぶことが大切です。

花粉症の咳と咳喘息・アレルギー性咳嗽の違い

花粉シーズンに咳が続く場合、単なる花粉症の症状だけでなく、咳喘息やアレルギー性咳嗽(アトピー咳嗽を含む)が関係している可能性もあります。

これらは症状が似ているため区別が難しいことがありますが、いくつかの特徴が参考になります。

気管支の炎症と通常の咳の違い

長引く咳では、原因によって気道の状態が異なります。

咳喘息は、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)を伴わず、咳だけが長く続く疾患です。アレルギー性の炎症によって気道が過敏になり、わずかな刺激でも咳が出やすくなっています。気管支が収縮しやすい状態であることが特徴です。

一方、アレルギー性咳嗽は、アレルギー反応による咳である点は共通していますが、気管支の収縮は目立たず、気道過敏性の程度も咳喘息ほど強くないとされています。

通常の風邪による咳は、ウイルス感染による一時的な炎症が原因で、1〜2週間ほどで改善することが多いでしょう。

咳が3週間以上続く場合や、市販の咳止め薬で十分な効果が得られない場合は、こうした疾患が関与している可能性もあります。

また、咳喘息では気管支拡張薬の吸入で症状が改善することが、診断の手がかりになることがあります。

他の呼吸器の不調と区別する視点

長引く咳の原因は、咳喘息やアレルギー性咳嗽だけではありません。副鼻腔炎による後鼻漏、胃食道逆流症、感染後の遷延性咳嗽など、さまざまな疾患が関与することがあります。

咳喘息では、明らかな喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)を伴わないことが多いものの、気道の過敏性が高まっており、夜間から早朝に症状が悪化しやすい傾向があります。

一方、アレルギー性咳嗽では、乾いた咳が持続するものの、気管支収縮は目立たず、気管支拡張薬への反応が乏しい場合もあります。胸部X線検査などの画像検査で明らかな異常がみられないことも、これらの疾患に共通する特徴です。

症状や経過、検査結果を総合的に判断することで、原因を見極めていきます。自己判断は難しいため、咳が長引く場合は医療機関への相談を検討しましょう。

花粉症の咳で受診した場合に行われる診断と治療

花粉症の咳が続く場合、医療機関ではまず症状の経過や悪化する時間帯、鼻症状の有無などを丁寧に確認します。

咳の原因は一つとは限らないため、花粉症によるものか、咳喘息など別の疾患が関係していないかを整理しながら診断が進められます。

必要に応じて血液検査でアレルギーの有無を調べたり、咳喘息が疑われる場合には呼吸機能検査や呼気NO検査などを行ったりすることもあります。

長引く咳の背景には、副鼻腔炎や胃食道逆流症など他の疾患が隠れていることもあるため、状況に応じて画像検査を検討するケースもあります。原因を明らかにしたうえで、それぞれの状態に合った治療が選択されます。

原因や症状に応じた治療の進め方

花粉症による咳が中心と考えられる場合は、アレルギー反応を抑える治療が基本となります。抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻水だけでなく、アレルギーに伴う咳の軽減も期待できる薬です。

症状が十分に改善しない場合には、ロイコトリエン拮抗薬が追加されることがあります。気道の炎症や収縮に関わる物質の働きを抑えることで、咳の改善を図ります。

咳喘息と診断された場合は、吸入ステロイド薬による治療が基本となります。気道の炎症を直接抑えることで咳のコントロールを目指します。症状が落ち着いても、医師の指示に従って一定期間継続することが大切です。

症状に合わせた薬の使い分け

咳の原因が鼻水の喉への流れ込み(後鼻漏)にある場合は、鼻の炎症を抑える治療が重要になります。点鼻ステロイド薬や抗ヒスタミン薬の併用により、鼻症状の改善が咳の軽減につながることがあります。

また、抗ヒスタミン薬のなかには眠気が出やすいものもありますが、近年は眠気の少ない第2世代の薬も多く使用されています。

症状の強さや生活スタイルに応じて薬を選択・調整できる点も、受診するメリットの一つといえるでしょう。

どの薬をどのように組み合わせるかは、症状の程度や体質によって異なります。医師と相談しながら治療を進めることで、より適切なコントロールが期待できます。

花粉症の咳を放置するリスク

「咳くらい我慢すればいい」「花粉シーズンが終われば治る」と考えて、症状を放置してしまう方もいます。しかし、花粉症による咳を適切に治療せずにいると、症状が長引き、慢性化する可能性があります

また、気道の炎症が持続することで、咳喘息などの関連する呼吸器疾患につながることもあります。

早めに対処することで、こうしたリスクを軽減できる可能性があります。

咳が慢性化する可能性

花粉シーズンに始まった咳でも、原因によっては長期化することがあります。

花粉症そのものが咳喘息に移行するわけではありませんが、花粉の影響を受けた気道の状態がきっかけとなり、咳喘息など別の疾患が関与している場合もあります。

たとえば、咳喘息を適切に治療しなかった場合、約30〜40%が数年以内に気管支喘息へ移行するとされています。

参照元:How long should patients with cough variant asthma be treated?|Journal of Thoracic Disease

ただし、これは花粉症そのものが重症化するという意味ではなく、咳の背景に咳喘息がある場合の経過として知られているものです。気管支喘息は喘鳴や呼吸困難を伴う慢性疾患であり、継続的な管理が必要になることもあります。

本来、花粉症による咳は季節の終わりとともに軽減することが多いものの、咳が数週間以上続く場合は、ほかの疾患が隠れている可能性もあります。

早期に原因を特定し、適切な治療を行うことで重症化を防げる可能性もあるため、「花粉のせいだから」と自己判断せず、症状が長引く場合は医療機関で相談することが大切です。

咳が長引くことによる生活への影響

咳が長引き起こり得る二次的影響

  • 睡眠障害:夜間の咳き込みにより、十分な睡眠が取れなくなる
  • 身体的疲労:持続的な咳により体力を消耗する
  • 精神的ストレス:周囲への配慮や症状への不安からストレスが蓄積する
  • 不安の増大:原因が分からない咳が続くことで、重大な病気ではないかと心配になることもある

咳が長引くことで、次のような二次的影響が生じることもあります。

咳が長引いている場合は、「花粉症だろう」と決めつけず、一度医療機関で原因を確認しておくことが大切です。

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